侮れない睡眠不足
生活習慣病になる人の多くは睡眠時間が短いという結果が出ています。睡眠が十分でないと、身体の疲れが取れないため、疲れがどんどん身体にたまっていくことになります。
また、十分に休息できていないことからストレスがたまります。そのストレスから余計に眠れないという悪循環に陥る人もいるので注意が必要です。
日本人は世界的に見ても平均の睡眠時間が短いと言われています。本来身体にとっては、日が昇るころに自然に目覚め、日没とともに眠りに落ちるというのがもっとも理想的な睡眠サイクルなのですが、夜中でも電気で明るい環境や多忙な仕事、携帯電話やパソコンの普及で夜更かしする人が増えています。
睡眠はただ眠ればよいというものではありません。睡眠時間が十分でも、きちんと夜寝て朝起きるというサイクルでないと身体は正常なリズムを保てません。もちろん寝すぎるというのも身体にはよくないのです。
睡眠の質も大切です。睡眠が浅い状態では身体の疲れはもちろん、脳の休む暇もありません。睡眠不足がもたらすのは疲れやストレスだけではありません。食欲を抑えるホルモンが低下し、食欲が必要以上に増してしまうということも分かっています。睡眠不足は肥満にもつながるのです。
規則的な早寝早起きの毎日を送るというのが生活習慣病予防の近道です。