運動で予防する生活習慣病
三大生活習慣病といわれている高血圧、糖尿病、高脂血症のリスクファクターは栄養バランスの偏った食事や運動不足などと言われています。
運動は生活習慣病予防に欠かせない要素のひとつです。
生活習慣病の予防には「自分の体力にあった運動を、毎日続ける」というのが理想的な運動療法の形で、とくに酸素を多く取り込む全身運動、水泳やウォーキングなどの有酸素運動が勧められています。
いっぽうで、それまで運動の習慣がなかった人が急に運動を始めることでさまざまな危険も指摘されています。
血圧の急激な上昇や不整脈、それにともなう脳卒中などの突然死などです。
これらは急に激しい運動を行ったときに起きる確率が高いと言われています。
緩やかな運動を長期的に続けている場合はこのようなことは起こりにくいとされていますが、何事も無理は禁物です。
めまいやふらつき、息切れや吐き気などを感じたら、すぐ運動を中止しましょう。
また、体調の悪い時は休むという判断も必要です。厚生労働省の発表している「健康づくりのための運動指針」というガイドラインでは、現在の年齢や体力、日ごろの運動量から、自分にあった運動や運動量が算出できるようになっています。
運動する習慣がまったくない人は専門医に相談してプログラムを作ってもらうのもよいでしょう。